闇夜にまぎれ
二又の尻尾が
すっと横切る
謎めいた言葉は
鈴の音のように
連なってゆく
虚無と夢幻
揺らぐ世界
ほどけてゆく
過去と未来
ああ
眠っていた勇気よ
いまこそ
光の剣を
掲げよ
行き交う魂のざわめきを越え
歪んだ時空を
貫いてゆけ
ああ
遠ざかった希望よ
それでも
闇の剣を
振り下ろすのではなく
静かに
手放そう
揺れる思い出
恋焦がれた時間
それでも
新しい道は
どこかに続いている
瞳に宿る
寂しさは
氷のように
静かにきらめき
唇に残る
悲しみは
炎のように
そっと揺れる
ぼくは笑う
そして願う
無数の星に
幾万の神々に
終わりなき今を
託しながら
やがて
柔らかな腕に
包まれる日まで
優しい花園へ
辿り着く日まで
淡い微笑みを浮かべ
シルクのベールで
そっと覆う
静かな心
小さな声
光と闇が交差する回廊で
長い時を刻む音を
ひとつ
またひとつ
数えながら
硝子細工の夢を
揺らし続けよう